受験の定石 - 東大生が教えるやさしい勉強法 -
- 第11回 現代文は「理」 3 -
では、次の説明をされたらどう違うか。
「冒頭から、幼い主人公が戦中の混乱の中で家族を失いながらも懸命に生きようとする姿が描かれていて、 ラストシーンで戦争の混乱から解放されて生きる希望を見いだし新たな一歩を踏み出そうとする主人公の涙に感動した」
ただ長くなっただけ。まあ、それはそうですが、もっと全体として違うところがあります。
それは、上の方(前回参照)は「情」で語られており、
下の方は「理」で語られていると言うことです。
簡単な話です。
他人の虫歯や骨折の痛みは、自分が虫歯・骨折でない限り、どんなに想像しようとしても完全に共有することは出来ません。
一方で、人が「○○だから××だ」と言った場合、それを聞いて「なるほど。たしかに××だ」と心の底から他人に対しうなずき、共有することは出来ます。
もう一度まとめなおすと、
「情」という言葉は「感情」「情緒」の「情」です。
「理」という言葉は「論理」「理解」の「理」です。
「情」はその人自身の内発的・自然発生的な心の動きをさし、相手とコンセンサスがとることは比較的容易ではない。
「理」はその人が「こうなるのはこうだからだ」
「こういうことがあるからこうなる」
と因果関係を洗い出して「論理」に落とし込んでいるため、相手とコンセンサスをとりやすい。
(非常に回りくどい話になってきてしまっているので国語が苦手であまり読んでいてもピンと来ないという方はとりあえず読み流して下さい。)
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